さて、トップ3の発表です!
3位はJ-ROCKの金字塔を打ち立てたONE OK ROCK!
これこそロックの完全系といえるまごうことなく最高傑作です!
J-ROCKはここに完成形を見た、その先は世界へ…
J-ROCKの革命はこの曲から始まりました。
エド・シーランとの共作「Renegades」。
この曲を聞いたとき、誰もが思ったはずです。
”ああ、あのワンオクが返ってきた!”と。
前作「Eye of the Storm」はロックではなく、アメリカのビルボードチャートに載るようなポップスアルバムとして書かれました。
このアルバムで、”ああ、ワンオクは変わってしまった…”と思った人も多いはず。
かくいう僕もそうでした。
しかし、Takaは”「Eye of the Storm」は必要性があってわざとポップスに寄せた。あのアルバムを作り終えたことで真に英語で歌うことができるようになった”とインタビューで語っています。
つまり、あのアルバムは自分とバンドの成長のために書かれたアルバムであった、と。
そして、本作でワンオクは前作で培ったポップスセンスを同居しながら、まさに新たなJ-ROCKの形を築き上げたわけです。
本作は徹底的にロックに固執してどの曲も書かれています。
そして、特筆すべきは日本語詞の曲も多いこと。
「Mad World」ではほぼ全部、日本語。尾崎豊の「15の夜」をもじりながら、若き日の鬱屈した苦悩を今の自分から見つめた率直な歌詞が印象的です。
ここまでTakaが心を開いてあけっぴろげに語るのも、それこそ「Nicheシンドローム」以来ではないでしょうか。
そう、本当に”あの”ワンオクが帰ってきたのです!
そして、現在、TakaはLAに拠点を設けようとしています。
もう日本のシーンは制した。次は世界だ、とこのアルバムは強く主張しています。
ワンオクならそれさえやってくれるでしょう。
一曲の妥協もなく、理想のロックをここに体現させたわけですから。
そして、前作「Eye of the Storm」で得た英語歌唱の能力とヒットチャートに上るためのポップスセンスも武器に、すべてを費やしてこれからワンオクはアメリカビルボードチャートを目指すでしょう。
もしかしたらその先にグラミーもあるかもしれない、というのは早計でしょうか。
僕にはそうは思えない。
それぐらい、このアルバムはロックの熱量であふれかえっている。
きっとその熱は世界に伝播するはずだと信じています。