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2025年私的アルバムトップ10 1位 RADWIMPS「あにゅー」

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堂々の第一位はRADWIMPS!

このアルバムを聞いた瞬間に、今年の年間アルバム一位はこの曲だ!と確信しました。

以前にこのアルバムについて、ギタリスト脱退からの復活劇について書いていますので、こちらも御覧ください。

この記事で書きたいことは大体書いてしまったので、この記事ではRADWIMPSデビュー20周年イヤーについて振り返りたいと思います。

まず、去年10月ギタリストの桑原彰さんの脱退が発表。20周年を前にバンドはボーカルとベースだけという危機的状態に陥るものの、今年7月にFUJI ROCK FESTIVALからサポートに白川詢さんが加わり、新体制でのライブがスタートしました。

また、NHKの朝ドラである「あんぱん」に主題歌である「賜物」を書き下ろし。大ヒットし、今年の紅白出場も決まりました。紅白は2019年以来6年ぶり3回目だそうです。20周年イヤーにふさわしい締めくくりですね!

そして、話題をかっさらったのが、あまりにも豪華すぎるゲストで作られたトリビュートアルバム、「Dear Jubilee」です!

米津玄師、YOASOBI、ミセス、ヨルシカ、Vaundyなど現代のJ-POPシーンを代表するアーティストが勢揃いし、RADの曲を演奏する……、まさに夢のような企画です!

特に話題になったのはVaundyによる「前前前世」のカバーです。

アレンジごと大胆に変え、Vaundyらしいビートが前面に出たカバーとなっているのですが、なんと、原曲の「前前前世」のアウトロとVaundyによる「前前前世」のイントロが繋がっているのです!

原曲はバンドの演奏がフェードアウトしていく状態で終わるのですが、Vaundyカバーはそのフェードアウトした音があたかもまだ続いているかのように始まり、曲に移るのです。

Vaundyはトリビュート参加が決定した際に、「”前前前世”を聴いていた夢から目が覚めて、もう一度違う場所で起き上がるイメージでカバーアレンジしました」(https://www.oricon.co.jp/news/2417549/full/より引用)とコメントしており、そういった意図があってあえてアウトロとイントロをつなげたのだと思います。

ちょっと「君の名は。」を想起させるアレンジですよね!

YOASOBIによる「会心の一撃」も素晴らしいです!

「会心の一撃」といえばあのイントロのギターソロが有名ですが、なんとそれを大胆にもシンセに変え、リアレンジ。YOASOBIらしい電子音による新たな解釈の「会心の一撃」です。

ボーカルのikuraさんは、はじめてバンドで演奏し、歌った曲が「会心の一撃」だったそうで、数ある名曲の中から思い入れの深いこの曲を選んだそうです。

個人的に予想の斜め上を行ったのはヨルシカによる「DARMA GRAND PRIX」です。「×と◯と罪と」に収録されたアルバム曲なのですが、原曲でもギターが鬼のように難しいのに、さらに難しくしてそれを弾きこなすn-bunaさんのテクニックが素晴らしい。

こちらはn-bunaさんによる選曲なのですが、自身の青春時代を彩ったRADの曲の中から一番好きな「DARMA GRAND PRIX」をセレクト。「原曲のアレンジを最大限活かした上で、ヨルシカというバンドが演奏するならこうなるという、差し出がましくも、この曲の一つの別解になることが出来たなら」https://www.oricon.co.jp/news/2419066/full/より引用)というコメントをされています。

原曲にリスペクトを込めながらも、軽く原曲を超えてくるようなアレンジにしてしまうところが非常にn-bunaさんらしいというかヨルシカっぽくて素晴らしいです。

最後に挙げたいのが何と言っても米津玄師による「トレモロ」。米津玄師とRADの野田さんはプライベートでも親交があることで有名です。遡ること10年前、米津玄師とRADWIMPSは「10th ANNIVERSARY LIVE TOUR RADWIMPSの胎盤」という対バン企画で仲良くなって以来、ずっと友だちだそうです。

20周年のトリビュートで「トレモロ」を選ぶところにRADへの愛を感じますね。

アレンジはほとんど変えず、原曲に最大限リスペクトを込めた米津玄師流の「トレモロ」となっています。本人がXで「自分だけほとんどアレンジを変えてなくて恥ずかしい」とおしゃっていましたが、素晴らしいカバーだと思います。

多くのアーティストが「学生のころによく聴いていて、初めてバンドで演奏したのもRADの曲です!」と語っていて、どれだけRADWIMPSというバンドが後進のバンド、ひいては現在のJ-POPに大きな影響を与えているかを考えると感慨深くなりますね。

そして、今年11月に「RADWIMPS 20th ANNIVERSARY LIVE TOUR」では横浜アリーナでBUMP OF CHICKEN、YOASOBI、Vaundyと対バンし、大きな盛り上がりを見せました。

中でも素晴らしかったのは、やはりBUMPとの対バン。RADとBUMPという時代を代表するバンドの対バンが見られるだけでも幸せなのに、なんと最後にはBUMPの4人にRADの2人が加わって6人編成という夢のような編成で「同じドアをくぐれたら」が披露されたのです!

これ以上、最強で最高のセッションがあるのでしょうか……。現地で見られた方が羨ましいです……。

ベースが2人という特殊なセッションになったのですが、BUMPの直井さんは武田さんのプレイに感動しっぱなしで、「俺がこう弾いたら、それ以上で返してくれる!」とラジオで興奮を語っていました。

あとにも先にもBUMPとRADが同じステージに並ぶことなんて二度とないでしょう。きっと伝説として語り継がれると確信しています。

こう並べてみるとずいぶん駆け抜けた20周年だったんだなと感じます。その間、野田さんはNHKのドラマ「舟を編む」で主演をしているという……。

本当にファンにとってご褒美のような一年でした。紅白でこの楽しかった一年を締めくくりましょう!

あらためてRADWIMPS20周年おめでとうございます。

僕も中高と夢中で聴いていました。これからもその卓越した発想力でJ-POPを塗り替えてくれることを期待しています!

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