昨日、連載小説「夜伽の夢」を公開しました。
こちらのリンクから無料で読めるほか、note、カクヨムでも連載しています。
あらすじを紹介しましょう。
主人公、夜城(ユキ)は夢の中で美しい少女と出会う。その翌日、偶然、訪れた病院でその少女と再び邂逅する。現実と夢が交錯する中、二人は大きな運命の渦へと飲み込まれていく―。
ざっとこんな感じのお話です。
一昨年からコツコツ書き溜めていて、現在、原稿用紙換算で95枚まで書きました。
長編小説の目安が300枚なため、およそ3分の1ですね。
今回、公開した第一章は、ざっと5000文字だったので10分の1くらい。
10章くらいになるんでしょうか?
わりと長期に渡る連載になると思いますので、お時間のあるときにゆっくりとお読みください。
さて。
実はこの「夜伽の夢」という作品は、僕が18、19のときに書いたゲームシナリオがもとになっています。
今日はこの話をさせてください。
当時、僕は高専の仲間たちと一緒に同人サークルを立ち上げ、ノベルゲームを作ろうとしていました。
僕はシナリオライター兼プログラマーで、サークルのリーダーでした。
そのときに書き上げたのが、この「夜伽の夢」という作品で、当時の原稿も残っていますが、およそ13万文字にわたる大長編でした。
ところが、シナリオは完成したものの、途中でイラストレーターの方と連絡がつかなくなてしまいました。
その方とはSNSで知り合って、実際にお会いして企画説明なども行っていたのですが、基本的に連絡はメールのみで、あちらからブロックされればどうしようもありません。
どうやら、その方は僕が書いたシナリオに納得がいっていないらしく、おそらく見限られたのだと思います。
そもそも、この企画はフリーゲームにする予定でしたので、報酬もなく、当然と言えば当然の結果のように思います。
その後、話し合った結果、仲間内にイラストの描ける友達がいたため、急遽、その方に変更して制作を続行する運びとなりました。
ですが、当の僕も、このシナリオに少しも納得がいっていませんでした。
書こうとしたものの10分の1、いや100分の1すらも書けていない気がしました。
そのことを伝え、シナリオを全没にし、全編のリライトを進め始めました。
ですが、そのころ、ちょうど僕は大学に入学し、新しい生活にまだなれない頃で、持病の統合失調症もありましたから、製作は困難を極めました。
なぜ、自分はこんなにも文章が書けないのか?
実はイラストレーターの方にけちょんけちょんに言われていたことを気にしており、自分には文章の才能がないんじゃないのか? このまま書き進めるべきなんだろうか? と葛藤がありました。
また、サークル内の確執が浮き彫りになり、人間関係もうまく行っていませんでした。
このまま制作を続けていいものなのか、自分でも判断がつきませんでした。
結局、自分は仲間を裏切りました。
自分でサークルを立ち上げたのに、メンバーのメールと連作先をすべてブロックし、逃げました。
いま考えても恥ずべき行為だと思います。
制作を止めるなら止めるで、きちんと連絡して、相談して決めるべきでした。
そんなこともせず、僕は非難の声を浴びるのが嫌で、逃げたんです。
それが僕の抱える罪です。
自分で巻き込んでおいて、自分の勝手な都合で裏切ってしまいました。
あの日の仲間たちにこの場を借りてお詫びしたいと思います。
本当に申し訳ありませんでした。
その仲間には小学校からの付き合いの友達もいました。
その友達とも縁を切ってしまったため、今でも連絡することができません。
本当に惜しいことをしたと思います。
これから一生の友達になるかも知れなかったのに。
そんな中で、この作品はお蔵入りして、日の目を浴びることはありませんでした。
ですが、自分の中でずっとこの作品をもう一度、リメイクしたい。
あの時できなかったことにもう一度チャレンジしたい。
その思いはずっとありました。
そして、今回、この作品を書くに至ったのです。
正直、未熟なプロットだと思います。
それもそのはず、もとは10代のときに考えたプロットです。
それでも、このプロットのまま書き進めるという決断をしました。
それは、この作品に愛着があるということ以上に、贖罪の意味があると思います。
この作品を満足行く形で完成させ、裏切った仲間たちへの贖罪を果たしたい。
もうサークルの仲間たちに連絡するすべを僕は持っていません。
だから、この作品が仲間たちに届くことは決してありません。
ですが、自己満足だとしても、僕はこの作品を書ききりたいと思います。
以上、私的な話に終止してしまいましたが、連載小説「夜伽の夢」はこのブログから無料で読めるほか、note、カクヨムでも連載しています。
完成したらカクヨムの新人賞などにも応募してみるつもりです。
ぜひ、僕の人生をかけた一作「夜伽の夢」を少しでも味わっていただけたら、と思います。
