今日はDTMのTipsをご紹介したいと思います。
ピアノの打ち込みで困っている人はいませんか?
実際に弾けないからどう打ち込んだらいいかわからない!
そういう人に、絶対使えるバッキングパターンを3つご紹介します。
バラードで使える!王道4つ打ちバッキング
これはシンプルに4ビートで打ち込んだパターンです。
左手を全音符で伸ばし、右手で高音域を4分音符で打ち込みます。
テンポの遅いバラードによく合うパターンです。
シンプルだけど非常によく使われる汎用性の高いパターンになっています。
歯切れよく!8ビートバッキング
これは8ビートに則って打ち込んだパターンです。
右手と左手を交互に鳴らすことでビートを作ります。
これは右手と左手の組み合わせで無限に生み出せるので、みなさんも挑戦してみてください。
「ダーン、ダ、ダーン、ダ、ダーン」と声に出して考えると見つけやすいです。
きらびやかに!アルペジオを使ったバッキング
これは8ビートバッキングにアルペジオを混ぜたパターンです。
アルペジオのきらびやかさがビートに加わって、奥行きが出ます。
さて、ここまでバッキングパターンを3つご紹介してきましたが、いくつか注意してほしい点がります。
アルペジオを使うときはサステインを必ず打ち込め!
たまにアルペジオを使うときに、ノートを伸ばしてアルペジオをつくる人がいるんですね。
これは絶対にNG!
なぜかというと、それはピアノの構造にあります。
アルペジオなどで音を伸ばすとき、ピアニストはサステインペダルを足で押して音を伸ばします。
そのとき、ピアノ内ではダンパーという音を止めるためのハンマーがすべてあがり、すべての音が伸びるようになります。
そうです、すべてです。
例えば、左手でアルペジオを弾いていて、右手でメロディを弾いているとき、サステインを押せば右手のメロディも音が伸びることになります。
つまり、この音を伸ばすやり方では、実際のピアノの機構を再現できてないのです。
上の動画でも、右手が伸びてないのがわかると思います。
なので、サステインはしっかり打ち込みましょう。
サステインを押すとピアノ内部で音が反響し、倍音が生成され、音の響きが豊かになります。
ピアニストはこの響きをうまく演奏に取り入れ、倍音を増やしています。
響きを豊かにするためにも、サステインをうまく使いましょう。
ボイシングをしっかり使おう
ボイシング、聞き馴染みのない人も多いと思います。
ピアノでは、ドロップと言ってコードの構成音をオクターブ下げて演奏することがあります。
これはドロップを使わないでコードの基本形だけで演奏すると指の動きが複雑になるからです。
上の動画はボイシングをしなかったバージョンです。
音が前後に動き、忙しない感じがすると思います。
これを解消するために、ドロップを使ってなめらかにトップとボトムが動くように調整していきます。
2つの画像を見比べると、ボイシングありのほうがなめらかに動いているのがわかると思います。
ちなみに、ドロップを使うとオンコードになってしまうのですが、演奏ではたいてい、ベーシストがルートを弾いているので、全体の演奏としてはオンコードにはなりません。
また、クラシックではボイシングするほうが当たり前、という考え方なのでピアノソロでもボイシングして構いません。
ボイシングするほうがピアニスト目線に近くなりますし、プロっぽく聞こえます。
ランダマイズとベロシティ調整でリアルに打ち込む
ピアノではランダマイズをすることが必須です。
グリッドきっかしだと機械的に聞こえてしまいます。
10~15Ticksあたりを狙ってランダマイズをかけましょう。
また、ベロシティ調整も必須です。
基本的に1拍、3拍が強拍なので、そこを強めに。
シンコペーションがある場合はそこも強めに。
2拍、4拍は少し弱め。
一番弱いのは8分裏です。
ここをしっかり打ち込むことでリアルな演奏に近づきます。
詳しくはこちらの動画をご覧ください。
以上、ピアノバッキングパターン3選と打ち込む際に気をつけることを紹介してきました。
DTMは一日にしてならず。
日々の鍛錬が成果に繋がります。
少しずつ勉強していきましょう!