YOASOBIのボーカルとしても活躍するikuraこと幾田りらの1stフルアルバムがリリースされました。
今回はそのアルバム「Sketch」について解説していこうと思います!
様々な表情を見せる歌声と卓越したソングライティング
YOASOBIのikuraといえば、ブレスなし高速フレーズを歌いこなす歌姫という印象がありますが、このアルバムはまさに「王道J-POP」です。
日常の1コマを切り抜いたような、リラックスして聞ける楽曲がこの作品には詰まっています。
そして、そこで際立つのはやはり幾田りらの歌唱能力。
透明感があって心に染み入るような歌声、心にまっすぐ刺さってきます。
ときおり交じるウィスパーボイスはキラキラと煌くように伸びやかで、力強い歌声もどこか優しさがあって一緒に伴走してくれるような感覚がします。
そして、それ以上に光るのは幾田りらのソングライティング力。
このアルバムではさまざまな日常の1場面を切り抜いていて、いろんなジャンル、いろんな色彩の楽曲を楽しむことができます。
「蒲公英」では報われない人生を歌い、物憂げなイントロからサビで空間が広がるように転調し、最後には僅かな救いを残していきます。
「レンズ」では初恋のきらきらとした想い出が語られています。瞳のレンズに映るあなたの姿をいつまでも追っていたい、その素直な思いがアコギのシンプルな演奏とともに心に迫ってきます。
サッカーワールドカップの主題歌にもなった「JUMP」では打って変わって4つ打ちのアッパーナンバー。大きな夢を乗り越えるための困難とそれに立ち向かう勇気が歌われた曲です。思わず心が浮足立って、チャレンジしてみよう!と心が奮い立つ名曲です。
このように、このアルバムでは日々の様々な出来事をいろんな角度から描き出したまさに「Sketch」したアルバムと言えます。
彼女の最初の曲は「スパークル」。恋の終わりを描いたこの曲はまだ、幾田りらの本領は発揮されていませんでした。
とても素晴らしい曲ですが、彼女がソングライティングを加速させていくのはここからだと、このアルバムを全曲聞くと感じられるはずです。
様々な感情を描き出し、歌として表現することを覚え、ジャンルを横断し、ありとあらゆる情景を描き出せるようになる。
彼女がこの「Sketch」で得た表現とは、まさしく情景をスケッチする能力だといえます。
YOASOBIとして活躍しながらもソロでもここまで素晴らしいアルバムを作れるとは…。彼女は女性シンガーソングライターとしてありみょんに継ぐ存在になりそうな予感もしています。
YOASOBIで幾田りらを知った人も、ぜひ、このアルバムを聞いて、この若い才能に驚いてほしいです。
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