7位は藤井風!
以前、このアルバムについて詳細なレビューをしたのでぜひ、こちらも読んでいただきたいです。
今回は前回、書けなかった視点でこのアルバムを紹介していきたいと思います。
まずは、サウンド感。
80’sサウンドを彷彿とさせるようなシンセの音が全編を通してフューチャーされており、これはずばり現在のアメリカのポップシーンを意識したものであると思われます。
2020年ごろからこうしたレトロポップのようなジャンルがもてはやされるようになり、テイラー・スイフトやエド・シーラン、レディー・ガガなどがこぞってビンテージシンセの音を使い、ポップスシーンを賑わせています。
おそらく、今の若者には80’sのサウンドは新しく感じるのでしょう。
僕もリアルタイムで体感していたわけではないのですが、今、全世界的に山下達郎や竹内まりあなどのシティ・ポップが注目されているのは、サブスクやYouTubeなどの発展によって80’sサウンドが若者に再発見され、”こんなの聞いたことがない!”、”このサウンドは新しい!”と新鮮に受け止められているからなのでしょう。
このアルバム「Prema」も80’sサウンドを基調としながらも、藤井風独自のおしゃれなコード進行、レトロポップの現代的な再解釈により、2025年のサウンドとしてふさわしい、新しいながらもどこか懐かしさを感じさせるアレンジとなっています。
これは明らかに世界進出を視野に入れた攻めのアレンジであると言えるでしょう。
このプロデュースを務めたのがなんとあのNewJeansを手掛けた250という韓国人プロデューサーだということです。
ここで意外だなと思ったのがプロデューサーが韓国人であること。海外進出を視野に入れるのならばアメリカのプロデューサーを起用しそうなものですが、実はここに意外な真実が。
実はもともとLAでプロデューサーを探していたそうなのですが、そこにLAの山火事があり、別のプロデューサーを探すことになったのだそうです。
そこで藤井風は同じアジア人である250に目をつけます。自身もNewJeansの曲がお気に入りでその手腕を評価しており、今回、声をかけることになったそうです。
ここには海外進出というキーワードの他に、”アジア人で世界を獲る”という藤井風の思惑が感じられます。
実際、このアルバムのアレンジはアメリカのポップスシーンを意識しながらも、どこかK-POPっぽいところもあり、”NewJeansっぽいレトロだけど新しい”アレンジになっていると感じます。
このアルバムが世界でどういった評価を受けるのか、楽しみですね!
そして、先日、藤井風の来年の世界ツアーが発表されました。
自身初となる東京ドームでのライブや、バンコク、香港、高雄でのアジアツアーの日程が組まれています。
これを見て、”なるほど、藤井風はまずはアジアから攻めるつもりなのか……”と感じました。
「Prema」のMVはタイで撮影されており、アジアは藤井風にとって身近で大切にしたい地域なのだと思います。
今年はアルバムリリース前にヨーロッパツアーがあり、こちらも大成功に収めています。
アジアから世界へ……、この試みが成功していつか藤井風がグラミーのトロフィーを手にする日を僕は個人的に待ち望んでいます。

