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私的アルバムトップ10 5位 [Alexandros]「But wait. Cats?」

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私的アルバムトップ10、5位はドラマーが交代となり、新体制になったロックバンド[Alexandros]のアルバム!

デビュー10周年を超え、ドラマーの交代を経て、ここにきて原点回帰したアルバムとなっています。

王道ロックへと原点回帰、日本に再びロックの嵐が吹く

[Alexandros]はどちらかというと王道ロックとは距離を取り、シティポップ寄りのロック、というイメージが多くの人にあったと思います。

それは元ドラマー庄村聡泰のドラムがものすごく手数が多くて、ロックというよりはポップスよりのビートだったからかもしれません。

例えば、この曲ではロックでありながらも非常にポップスに近い音作りがされています。

ロックバンドでありながら多彩なジャンルを鳴らすバンドこそ、今までの[Alexandros]だったわけです。

ところが、ドラマーがリアド偉武に変わってからは、彼の鳴らす極太でずしんと腹に響くドラムの音に導かれ、どんどん王道のロックに変わっていきます。

これは[Alexandros]の原点回帰といえるでしょう。初期衝動とよく似た、だけど10年分の重みをもった音。

それがよく表れているのが、ガンダムの主題歌になった「閃光」。リアドが加入して初めて作られた曲です。

どうでしょう、この王道ロック感。

ボーカルは高らかに叫び、ギターはうなりを上げ、ベースは地面を揺らし、ドラムはビートを躍進させる。

こういった曲はここ10年一曲もありませんでした。ロック黄金期の90年代、2000年代をほうふつとさせます。

マシン・ガン・ケリーの項でも書きましたが、世界ではロックが復権しつつあります。

そして、それは日本でも同じです。

オールドスタイルのロックが人々の鬱屈とした心に響き渡っているのです。

このアルバムは間違いなく、[Alexandros]の最高傑作です。そして、これはまだ新しい一歩に過ぎないということ。

ドラマーが変わったことでまた一から新たなロック街道を歩み始めていることを実感させられる一枚です。