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今年の音楽シーン総括  リスナーの進化と音楽そのものの変化

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さて、激動と混乱の2020年も終わろうとしています。コロナは収束せず、悪化の一途をたどる中迎える新年。いつもとは違う新年ですが、みなさん、GWのようにステイホームでがんばりましょう。

今回の記事では2020年の音楽シーンを邦楽・洋楽問わず、まとめてみて、分析してみようと思います!

今のリスナーはとてもレベルが高い

まず、ストリーミングで音楽を聴くということが当たり前になったことによって、リスナーは洋楽も邦楽もジャンルも関係なく、いい音楽はいいというナチュラルな姿勢で音楽を聴ける状態にあると思います。

ひと昔前では、「俺はグランジしか聴かん!」とか「EDMまじサイコー!ウェーイ!」とか「やっぱりビートルズが至高なんだよ…」とかジャンルごとにリスナーが区分けされていて、その壁は相当分厚かったと思います。ビートルズしか聴かない人にEDM聴かせたら「うるさい!」って言われるだけでしょ…。

ですが、今はなんでもプレイリストで聴く時代。僕が使っているApple Musicではこんなにたくさんのプレイリストが毎日のように更新されます。

それと見てください。これはApple Musicのジャンルの一覧です。こんなに細分化されてます。

正直、スパニッシュロックってなんだよって感じですけど、おそらくK-POPが話題になったため、世界中の音楽を平等に扱うためのApple側の配慮だと思います。これくらい集めればどこの国のどこの言語の音楽でも簡単に聴くことができます

それによってアーティストはどうなったか。

ジャンルとジャンルの横断が目立つようになりました。

たとえば、日本ではKing Gnuの「三文小説」。

もはやギター弾いてません(笑)。ベースも弾いてない。でも、まごうことなきロックです。

King GnuやOfficial髭男ismなど若いバンドは積極的にミクスチャー音楽に挑戦しています

これは挑戦でもあるのですが、リスナーの知識が豊富になったため、あるいはもはやどんなジャンルが受けるかわからないから、好きなようにやる!というマインドになったのかもしれません。

いずれにしれもストリーミングという音楽の聴き方が音楽そのものを変えてしまったのです

  • ストリーミングになって洋楽・邦楽のくくりがなくなった
  • それによってジャンルの壁が崩壊
  • すべてがミクスチャー音楽へ

コロナ禍によって制作スタイルが変化

4月の緊急事態宣言から外出禁止になり、当然、スタジオも閉鎖され、制作やレコーディングができなくなりました。

そんな中、アーティストはZoomを通してリモートでファイルのやり取りをおこなってスタジオを使わない、フルリモートでの制作に移行せざるを得なくなりました。

その代表的な作品が、[Alexandros]の「Bedroom Joule」。

この作品はフルリモートで制作され、自身の楽曲を流行のLo-Fi Hip-Hop風にアレンジした耳に心地よく、リラックスして聴けるアルバムになっています。中にはもともとフェスでぶちあがる曲も入っているんですが、丁寧にアコースティックアレンジがされています。

このアルバムは4月から6月という短期間で制作され、6月の下旬にはリリースされました。その意図は、医療の最前線、そうでなくとも忙しく不安な日々を過ごす人を癒せたらと、このようなヒーリングミュージックにして寝るときにゆったり聴いてもらえたら、ということで制作されたのです。まさにコロナ禍が産んだ名アルバムです。

また、今までスタジオで制作していたバンドマンたちも自宅で録音がしたいということで、DTM機材が飛ぶように売れ、10月まで在庫切れの状態が続きました。

今はほとんどのミュージシャンが宅録できる状態にあり、高いスタジオ代を払わなくても、自宅で気軽に、パーソナルな音楽を創れる環境が構築されていきました。これは今後の音楽にも影響するだろうと思います。よりパーソナルで自分自身を反映した楽曲が生まれてくるのではないでしょうか。

  • リモートでたくさんの素晴らしいアルバムができた
  • スタジオが必要なくなる
  • より快適にパーソナルな音楽制作へ

ライブ配信という新しい表現

みなさん知っての通り、現在は50%の定員で有観客ライブが実施されていますが、無観客ライブという初の試みが為されたのは特別なことでしょう。

僕も秋田で遠方に住んでいるので普段は見られないアーティストのライブが見れて、とても新鮮で楽しかったです。

特に素晴らしかったと思う無観客ライブを3つ紹介します。

一つはサカナクション。

ベルリンの音響チームの力を借りて、3D音響によるサウンドと、ライブ映像とCGの融合が素晴らしく、映像として美しいライブ作品になっています。

もうひとつはヴァーチャルアーティストの「花譜」のライブ「不可解弐Q1」。

このライブではなんとヴァーチャルという特性を生かして、ヴァーチャル空間上でライブをするという前代未聞の試みがなされました。見ていただければわかると思うのですが、まず、モデルの質感がまったく違う! そして基本的にバンドによる生演奏なのですが、なんとバンドメンバーはヴァーチャル空間に存在するウィンドウに映されるだけというなんとも不思議な感覚。また、歌詞が飛び出たり、リアルでは到底できないようなエフェクトもあり、まったく新たな試みとして、興奮しましたし、純粋に楽しかったです。

さらに、12月29日・30日(昨日と今日です)に開催されたRADWIMPSによるアプリライブ「SHINSEKAI」。

これはこのライブのためだけに作られた専用のアプリ「SHINSEKAI」にユーザーがログインし、RADWIMPSの音楽の世界をゲーム上でリアルに体感できるというライブになっています。しかも、アプリは世界配信され、一日目は一万人以上がリアルタイムでプレイしたと聞いています。

RADの曲の中の世界に入り込んで、野田さんの頭の中を覗き込んでいるような感覚になったり、「グランドエスケープ」では天気の子ごっこができたり、巨大なRADWIMPS、3人のアバターが現れて、そのまわりで音楽を楽しめたり、まったく新しいライブ体験でした。

画像は実際に僕がスクショしたもの。このように歌詞が飛び回ったり、野田さんに踏んづけられたり(笑)、ヴァーチャルでしかできない、新たな体験でした。

このように、リアルではできない演出、映像としてのライブ作品が重視された年だったと思います。

しかし、ライブができない中で、バンドマンは苦しんでいます。もちろん、無観客という形での開催はできる。しかし、バンドはアルバムを作って、それを引っ提げてツアーをやって、そのツアーの中で曲を育て、大舞台へと連れていくというマインドが根強くあります。反応のない無観客ライブだと、この弾き方であってるのか、演出は本当にこれでいいのか、かなり手探りだと思います。

また、12月に入って感染者が急増したこともあり、年末のカウントダウンジャパンは直前に中止発表。今後、有観客ライブができるかどうかも怪しくなっています。

これまで通り、ライブハウスに依存したバンド形態では恐らく、生き残ることは不可能だと思います。今は、インスタライブやyoutubeなどで気軽にファンと交流が図れます。そうやって一つ一つ、敷居を下げていって、ファンと綿密に交流し、「この曲はよかった」「この曲はもう少しこうしたほうがいい」という意見を取り入れることによって、もしかすれば有観客ライブの代替、もしくはそれ以上の成長が見込めるのではないでしょうか。

バンドという形態はもはや形骸化しています。バンドロックは変わらず残りますが、近年のシンガーソングライターの増加を鑑みるに、バンドという形は少なくなっていくのかもしれません。

だけど、ロックは死なない!それだけは断言できます。

  • ただの配信ではなく、映像としての付加価値を与えるものが多かった
  • リアルからヴァーチャルへ
  • バンドの生き残るすべを模索すべき

まとめ

リスナーとともに音楽も進化する

制作スタイルの変化によってよりパーソナルな表現へ

ライブ配信は新たな次元へ

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