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精神障害者の手で生み出された「WRAP」 これは自分の人生をコントロールするマインドだ!

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人生を変えるような本の出会いというのは数回しかないと思います。しかし、僕にとってはこの本はその一冊でした!

この本の「WARP」を使えば、障害あるなしにかかわらず、常に自分の心の健康を保ち、元気な状態でいられます!。もし、落ち込むことがあっても自分の心を正常な状態に戻すことができる。これは自分の心、人生をコントロールするための体系化されたシステムなのです!

著者:増川ねてるさんの壮絶な人生

この本の著者、「増川ねてる」さんは10代のころに統合失調症を発病し、20代後半になって悪化。薬物依存状態になり、医者に「これ以上、薬は出せません。福祉に頼ってください」と言われ、さらに結婚生活も破綻し離婚。生活も成り立たなくなり、生活保護に頼ることに。

その後、日本で初めて実施されたワークショップにて「WRAP」の存在を知り、その魅力にひかれ、ファシリテーター養成講座を受講し、ファシリテーターに。

そして、この「WRAP」を使うことのよって彼は”自分をコントロールする、自分の人生を主体的に生きる”すべを身に着け、生活保護から脱却。

現在は全国各地の精神科を訪れ、主に看護師を対象にWRAPクラスを開催し、その仕事で生計を立て、現在は、通院も服薬もしていなません。

されに、彼がすごいのは、現在、日本語で書かれた「WRAP」の本はほぼこの2冊しか存在せず、彼はWRAPの第一人者として活躍しているということです。

WRAPはアメリカのメアリー・エレン・コープランドさんという女性の精神疾患のある方がアメリカ中の精神疾患を乗り越えた人、つまり、リカバリーした人の体験談を集め、体系化したものです。つまり、開発者が当事者といいことがほかの治療法とは全く違うところなのです!

アメリカではこの「リカバリー」という概念がすでに一般化し、心の病気でも、自分の病気は自分で治す、コントロールする、ということが当たり前のように行われていて、自然にWRAPが使われるようになってきています。

日本はどうか。日本はほとんど患者の意思が尊重されません。診察に行って、症状を言ったらすぐに医者は処方箋を書き、「これ飲んでくださいね」で終わり。インフォームドコンセントありません。まったく医療主体の治療になっているのです。

ねてるさんはそこに異議を唱えます。

今思うのは、医療者は”精神疾患は治らない”って思っているし、福祉の人は”この人には支援が必要なんだ”って思っているんだろうなってこと。でも今自分は、ほとんど診察受けてないし、福祉も使ってない。だから、医療者の人には諦めないでほしいし、ちゃんとその人の人生を尊重してもらいたい。

(中略)

だからこそ、医療者が医療にちゃんと「希望」を持っていますかって問いかけたいな。これは極端な言い方だけど、もし医療者が「精神の病は治せない」って思いこんでいるんだとしたら、あるいは病院の中では「精神疾患を提供している」ってことになりかねないよね。

「WRAPを始める! 精神科看護師とのWRAP入門 WARP(元気回復行動プラン)編」編著 増川ねてる 藤田茂治 p.193より引用

ねてるさんは「医療者が患者を精神障害者にしている」とも言っています。それだけ、現代日本の精神医療は間違っているということ。

ねてるさんはの本初のファシリテーター養成講座受講生であり、いわば日本にWRAPを持ち込んだ張本人であり、日本に「リカバリー」という概念を問いかける重要な役割を担っています

WRAPは「自分らしさを取り戻していく作業」であるとともに「新たな自分を創造していく過程」でもあります。

この面で実は障害者・健常者関係なく使えるのがこのWRAPなのです!

実際、この本の対談に出てくる精神科看護師はみんな自分のWRAPを持っています。自分が落ち込んだ時、忙しいときに、さっと取り出して、元気を取り戻す。

この記事は、心の病気を持つ人だけでなく、不安を抱えるすべての現代人に読んでほしいのです。

  • WRAPとは自分の人生を取り戻す作業
  • 障害者・健常者関係なく使える
  • アメリカでは「リカバリー」という”自分の病気を自分でコントロールする”という考えが一般的であり、医療者主体の日本は大きく後れを取っている

人はみんな「元気に役立つ道具箱」を持っている

「元気に役立つ道具箱」という言葉を聞いて、どう思いました?

なんだそりゃ?と思った人もいると思います。

具体的に言うと、「これをすると心がすっきりする、元気になる」という行動プランのことです。

僕の場合ですと、「音楽を聴く」「本を読む」「ミルで挽いてドリップコーヒーを飲む」などが挙げられます。

本当に簡単なことなんです。「笑い番組を見てひたすら笑う」でもいいし、「友達と何時間もおしゃべりする」でもいいし、「映画を見てひたすら泣く」でもいい。

要は、その人が元気になれるものであればなんでもあり!ということです。

それがWRAPが始めやすい理由で、とっつきやすく、かつ効果がわかりやすい。

WRAPではさらに6つのプランにこの道具箱をセッティングし、今の心の状態に合わせた道具を使って心を調整する・マネジメントするんです

  • 「元気に役立つ道具箱」は誰にでもあるし、どんなものでも構わない。自分が元気になれればそれでいい

WRAPが用意する6つのプラン

先に書いたように、WRAPでは6つのプランに道具箱を割り振ることが提唱されています。その時々に応じて適切な道具を使うためです。そのプランは以下の6つになります。

  • 日常生活管理プラン
  • 引き金
  • 注意サイン
  • 調子が悪くなっているとき
  • クライシスプラン
  • クライシスを脱したときのプラン

この6つです。

順番に見ていきましょう。

まず、「日常生活管理プラン」。これは日常的にやっておくといいこと、ときどきやっておくと元気になれる道具を入れておきます。これが通常運転の時です。

次に、「引き金」。これは自分の心が動揺する、たとえば「上司に怒鳴られた」「恋人にひどいことを言われた」「急に雨が降ってきて濡れてしまった」などが挙げられます。いずれも外発的な要因で、自分の心のうちから出てきた問題ではないことが重要です。

そして、このときにやっておくといいことを道具箱の中から探して入れておくのです。

僕の場合は「ライブDVDを見る」「散歩してなんでもない写真を撮る」「YouTubeを見る」など、ちょっと贅沢というか、心を落ち着かせるものが入っています。

次に、「注意サイン」。これは事前に自分の「注意サイン」というものがなんなのか把握しておく必要があります。

僕の場合は「うつっぽくなる」「頭がボーっとする」「話の内容が入ってこない」「些細なことでイラつく」「タイピングがもたつく」「多弁になる」「呼吸が浅くなる」など様々なサインを自分で見つけてスマホにメモしています。これは日々変化しますし、増えたり、減ったりします。更新し続けなければなりません。

で、この注意サインでやることも決めておきます。僕の場合は「甘いものを食べる」「アニメを見る」「歌を歌う」などが入っています。引き金とかぶっているものも多いですが、この段階になってくると本の内容が入ってこなかったりするので、適宜変更します。

次に、「調子がわるくなっているとき」。これはもう完全に落ち込んでいるときです。僕の場合のサインは「ベッドから起き上がれない」「思考に飲み込まれる」「自分のことしか考えられなくなる」などとなっています。だいぶ深刻な状態です。ここに至らないために「引き金」と「注意サイン」があるのです。

そして、ここでも道具を使います。僕の場合は「何も考えず寝る」「UVERworldかサンボマスターを聴く」「音楽をかけっぱなしにする」「友達に連絡する」「信頼できる人に相談する」などがあります。UVERworldとサンボマスターは僕の生きる活力で、落ち込んでいるときに即効的に元気をくれるアーティストです。音楽をかけっぱなしにするっていうのも大事で、僕は大の音楽好きですので、かけっぱなしにしてベッドに横になっていることが多いのですが、そうすると自然と活力がわいてきます。

この辺の道具は本当に手探りで見つけていくしかないのですが、過去の体験がヒントになります。「あれをやったら元気になった!」という体験をもとにつくるのです。だから、このプランは調子が悪くなるたびに増えていきます。

「クライシスプラン」。ここまで落ちちゃうともう自分では何もできません。僕のサインは「離せなくなる」「動きがおかしくなる」「思考がごちゃごちゃになる」です。

そして、これは自分で対処するのではなくサポーターに事前に渡しておいて、実行してもらうプランです。僕も先日、母に渡しました。そこには明確に「やってほしいこと」と「やってほしくないこと」を書きます。

自分一人で抱え込む必要はない、というところにWRAPの優しさを感じます。

最後、「クライシスを脱したときのプラン」。これはクライシスプランの時、お世話になった人に感謝したり、今までの自分のWRAPを修正し、再び、日常生活プランに戻っていくための準備期間です。

こうしてサイクルを回して、WRAPを日々、改善していくのです。

これを読んでいる方には、「なんだ、ただの行動療法じゃないか」と思う人もいると思います。昔、僕もそうでした。ですが、行動療法はサポーターがいなければ成り立ちません。それなりの専門技術も必要です。

しかし、WRAPは専門技術が必要でないばかりか、自分を知るためのステップだと言えます

ねてるさんの言葉を借りるなら、「WRAPは自分のトリセツ」です。自分はこういうとき、元気でいられる。だから、こういう行動をする。逆に、こういう状況は苦手だから、自分で動いて心の平安を保つ。自分で自分をサポートする、取り扱うのです

WRAPは誰でも簡単に始められます。

そして、良い状態の自分を見つめることによって、「本当の自分」を知ることができます

それは自分の人生をより良いものにしていく、その第一歩なのです

道は開かれています。

みなさんもこれからWRAを通じて、「本当の自分」を取り戻しませんか?

このブログではこれからWRAPについてさらに詳しく抗議していきたいと思っています。興味のある方は引き続き、このブログをブクマしていただいて、チェックしてもらえると嬉しいです!

  • WRAPを通じて、「本当の自分」を見つけられる
  • これからの人生を自分らしく、豊かに過ごすことができる
  • いつでも、だれでもWRAPは始められる

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