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緑黄色社会「SINGALONG」極上のJ-POPを繰り出す革新的バンド

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名前で判断しないでほしい。僕は緑黄色社会は今後、ヒゲダンに次ぐモンスターバンドになると思っている。聴いてみればわかる。キャッチーでポップなメロディ、様々な色彩を見せる確かなアレンジ力、そしてなによりもボーカルの歌唱力。

それについてはこの動画を見てほしい。いつものTHE FIRST TAKEだ。

ギターが二人いるのにいつまでたっても微動だにしない!そのまま一番丸ごとアカペラで歌ってしまうのである!そしてそのエネルギッシュな歌唱に誰もが口を開けてしまうはずだ。どこからそんな力強い声が出てくるのか。LiSA、いやそれ以上の声量と表現力を持っている。しかもアカペラなのにピッチはまったくずれない。これは驚異的な才能だ。

彼らの作る音楽はJ-POPの王道を行く造りになっている。それがおもしろいのだ!ここ数年のバンドはどれも奇をてらうものが多く、まっすぐにポップなものをつくろうという人は少なかった。しかし、彼らはその僕らが必然的に求めてしまうJ-POP、あるいは歌謡曲的なものも含めて極上のサウンドで僕らに聴かせてくれる。これこそ僕らが求めたものだ!と多くの人が思うだろう。こんなにド直球なのはそれ自体が個性になる。

アルバムの曲は個性が豊かだ。「Shout Baby」は僕のヒーローアカデミアの主題歌として抜擢された曲で、この曲で緑黄色社会を知った人がほとんどだろう。バンドならではのアグレッシブなアレンジ、そしてなによりギタリストのパフォーマンスが素晴らしい。「スカーレット」という曲では高速爆音カッティングも聴けて、現代的で多種多様なアレンジのできる器用なギタリストなのだということがわかる。そう、このバンドはボーカルも一流だし、メンバーも一人残らず一流なのだ。後半の曲は前半とは対照的にバラードが多く、ここではピアノの美しい旋律に浸ることができる。ストリングスの使いどころも非常にセンスがいい。

また、個人的に一番気に入っているのは「inori」という曲だ。この曲は80’s的なテクノサウンドが特徴的で、ほかの曲とは異彩を放っている。シンセの使い方がうまく、またシンセサウンドにギターやストリングスを混ぜ合わせて新たな音楽にしてしまっているのが素晴らしい。

演奏力も歌唱力もアレンジ力もピカイチ。こんなバンドが売れないなら邦楽はもう死んだほうがいい。それくらい、自信をもっておススメできる。絶対に後悔はしないのでヒゲダンみたいに流行に後れることのないよういまのうちからマークしておこう。これからタイアップはもっと増えるだろうし、ライブの規模もどんどん大きくなるだろう。そのとき、彼らはどんな音を鳴らすのだろうか?