
前のお話↓ その夜もまた同じ夢を見た。僕はまたあの見知らぬ家の廊下にいて、夢の歌声が聞こえてくる。右手奥のリビングの扉を開ける。「ユキさん! 今日も来てくれたんだね!」 夢は満面の笑みで迎えてくれた。昨日の夜は一抹の寂しさを抱えて目覚めただけに、夢が笑って迎えてくれたことが何より嬉しかった。「待っ […]
[連載小説]夜伽の夢 第二章 友達

前のお話↓ 夢は筆談だと厄介だからという理由でLINEを交換しようといい、以後は僕が口頭で話し、夢がLINEで返すようにした。「これまでも夢と現実がリンクするようなことってあった?」”ううん。ユキさんが初めて”「僕の夢では君はどこか知らない家のリビングで唄を口ずさんでいた。それは君の記憶と一致する […]
[短編小説]音のない世界で

第一章 音楽 「その昔、人類には音楽という文化があったそうです」 彼女は書物をひざに乗せながら小さくつぶやいた。「オンガク?」 僕はその単語を知らなかった。不思議な響きのする言葉だと思った。「ええ。いろんな音の集積で成り立つもので、それでいて心を打つものを特別にそう呼んだとこの書物には定義されていま […]
連載小説「夜伽の夢」について

昨日、連載小説「夜伽の夢」を公開しました。 こちらのリンクから無料で読めるほか、note、カクヨムでも連載しています。 あらすじを紹介しましょう。 主人公、夜城(ユキ)は夢の中で美しい少女と出会う。その翌日、偶然、訪れた病院でその少女と再び邂逅する。現実と夢が交錯する中、二人は大きな運命の渦へと飲み […]
[連載小説]夜伽の夢 第一章 邂逅

唄が聞こえる。その唄はどこか懐かしい響きがする。 唄は誰かの鼻歌で紡がれている。透き通るような、天まで昇らんとする声。目を開ける。そこは自分の知らない場所だった。どこにでもあるような木造の家の廊下。知らない他人の家の匂い。だけど、どこか懐かしさを感じている自分がいる。僕はここに来たことがあるのかもし […]
究極のアナログな読書体験-ヨルシカ「二人称」レビュー(ネタバレ無し)

ヨルシカのニューアルバム「二人称」がリリースされました。 今作もCDでのリリースはなし、デジタルのみで、そのかわり、前代未聞の往復書簡型小説「二人称」がリリースされています。 本記事はプロモーションを含みます この小説は、文学の指導をする”先生”とその”生徒”の手紙を読者が覗き見るというコンセプトに […]
新曲「Black Lives Matter」制作の裏側
予告通り、新曲「Black Lives Matter」が10月28日に公開になりました。 今回はこのプロジェクトの全容と制作の裏側をお伝えしようと思います。 自分の強みを生かすなら 僕は音楽も作れますし、小説も書けます。 実をいうと、小説を書くほうが得意だったりします。 そこで! これは完全にYOA […]
新曲「Black Lives Matter」10月28日(金)19:00~YouTubeにて公開!同時に小説版も投稿!
お久しぶりです、tokihaです。 すいぶんと長く曲を投稿していないので僕がボカロPであることを忘れてしまっている人も多いとは思いますが、この一年半、ずっと一曲のために時間を費やしてきました。 この曲は、もはや楽曲ではなく、一つのプロジェクトです。 この曲には小説版があります。 こちらも僕が執筆しま […]
[小説]Black Lives Matter-エピローグ
2120年5月25日、世界最大の量子コンピューターA.I.Dが機能停止。これにより、アドミゼブルという国家は崩壊した。国境付近のゲートが破壊され、そこからグリートの治安維持軍が潜入。アドミゼブルの国民はグリートに非難した。 5月30日、グリートはアドミゼブルの併合を発表。AIによる統治国家は終わりを […]
[小説]Black Lives Matter-第八章
2120年5月25日午後7時55分「準備はいいか?」 トキハは一通り準備を終えたらしく、数十個はあるディスプレイから目を離し、俺たちを振り返った。俺は左手側、キーボードのイリス、トランペットのアーノンに目線を送る。みな、神妙な表情でうなずく。俺の真裏のドラムのクルト。にやっと笑って返す。右手側のカロ […]