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非常事態宣言によるコンサート自粛は正しいのか?

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「正しいのか?」と書いておいてなんだが、やらざるをえない、というのが本当のところだろう。実際に大阪のライブハウスではクラスター感染が発生しているし、WANIMAのライブで感染者が出たことで1万2千人が濃厚接触者となってしまう事態になってしまった。

しかし、僕は音楽が新型コロナに対して不安を抱いている人々に向けて何も発信できないことがただただ悔しい。

しかし、方法はなんでもあるはずだ。

そらるさんは早速、自身のライブ映像をフル尺でYouTubeに投稿している。

https://www.youtube.com/watch?v=EsVXL50hMsM

また、Avexは画期的で過去のライブ映像を無料で100本以上公開している。

こういうライブ映像の公開やライブストリーミングでの活動は積極的にしていくべきだ。外出も思うようにできなくてこの自粛ムードの中、息詰まっている人はたくさんいる。そんなひとの背中を押してくれるのは音楽に他ならない。あらゆる手段を尽くしてアーティストはファンに音楽を届け続けるべきだ。

実は僕はこの暗いニュースと自粛ムードの中ですっかり参ってしまって、二日間ろくに眠れてない。今日もどうなるかわからない。

秋田は感染者が出ていないのでそんなに心配していないのだが、毎日流れる新感染者のニュース、相次ぎで出回るデマ、品薄になる商品、卒業式の自粛、コンサートの自粛、外出の自粛、そんなのもううんざりなんだよ!

マスコミはそういうニュースを流して逆に国民の不安を煽り立てているということを自覚していないのだろうか? トイレットペーパーの買い占めが起きているというニュースを流してさらに買い占めが起こるとは想定しなかったのだろうか?

安倍首相の対応も悪い。なぜ、全国一斉休校なんて無茶な、無謀な、無能な策を講じたのだろうか? ひっきりなしに学童保育のニュースが流れているのに気づいていないのだろうか? 高校生は普通に街で遊んでいるし、結局はなんの意味もない。何人もの識者が言っているように、感染者が出た時点で休校にすべきだ。なにも全国で一斉にやる必要はない。無理がある。

そんなこんなで僕も精神的に参ってしまったのだが、とある一曲に救われた。

傘村トータさんはピアノ弾き語りのみで楽曲を制作するボカロpである。一番のヒット曲は「贖罪」で様々な歌い手にカバーされている。

彼も今の現状を重く受け止め、一人泣いていたそうだ。彼はいつもは自分のために作曲をするのだそうだが、今回ははじめてみんなのために歌を書いた。春はもうすぐそこまでやってきている。もう少しの辛抱だ。僕らに必要なのはきっと深呼吸だ、とこの歌は優しく語りかけてくる。

新型コロナは気温の上昇とともに徐々に死滅していくはずだ、と言われている。そして、もうすぐそこまで春はやってきている。きっと僕らはいつもと同じような春を手にできる、今はそうやって祈ろう、そういう歌だ。

僕らには祈るしかできないけれど、苦しみはすべて過ぎ去っていくものでしかない。いずれ過去になって昔話として語れるようになる。春を笑って迎えられるように、僕らは今を耐え忍ばなければならない。

非常事態宣言は3月9日が節目となっている。収束の見込みはないが、これ以上の自粛、抑圧は国民感情を悪化させるだけだ。安倍首相も冷静になったほうがいい。あなたの発言でみんな緊張状態に陥っているんだ。少しは自分の立場をわきまえてほしい。

これ以上の苦しみがわたしたちに降りかからないように、わたしは祈っている。